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暑いですね〜。

お体は、大丈夫でしょうか?

とにかく、無理せず、

できるだけ休みを取って、

食べられるものは食べて、

この殺人的な暑さを、

乗り切っていただけたらと祈るばかりです。

(´・_・`)

 

 

前回までに、

 

1.好きなことをしてたら、食べていけないは、ウソ。

2.あなたは、すでに、好きなことで報酬を得ている。

3.「10円なら買ってもらえますか?」で、お金は入ってくる。

4.好きなことで食べていけるようになるためには、

  「損して徳を取るプロセス」が必要。

5.「損して徳取る」を続けていると、
 
  「お金を得る=苦労、自己犠牲」ではなく、

  「お金を得る=感謝されること。価値の提供。」

   であることが分かってくる。

6.自分の提供する商品やサービスが、
 
  自分が食べていくに値すると思えるようになるのは、 

  他の人にできないサービスを提供していると感じられた時。

などと、お伝えいたしました。

 

 

=================

 あなたは、世界に一つだけの色を、

 放つダイヤの原石です。

=================

 

 

そして、さらに、

どうすれば、

他の人にできないサービスを、

あなたが、提供できるようになれるのか?

 

 

というと、

「損して、徳取るプロセス」を続ければ良い。

 

なぜなら、

「あなたは、

世界に一つだけの色を放つことができる、

ダイヤの原石だから…。」

とお伝えいたしたのですが、

 

ちょっと、話が飛躍していて、

意味が分からなかったと思うので、

もう少し、順を追って、お伝えいたしますね。

 

================

 「損して徳取るプロセス」は、

  長所・才能を磨くプロセス。

================

前回までに、

「損して徳取るプロセス」を続けると、

「自分が、お金を受け取ることに許可を出せる。」

と、お伝えしたのですが、

 

それだけでなく、

「損して徳取るプロセス」を続けると、

あなたの長所・才能に磨きがかかります。

 

つまり、あなたの長所や才能が成長します。

 

 

すると、

あなたは、

他の人にできないサービスを

提供できるようになります。

 

 

具体的には、あなたが、

「この分野に関しては、地域で一番」

のサービスを提供できるようになるということです。

 

 

==============

 長所・才能が磨かれると、

 地域で一番になる。

==============

 

 

例えば、

「お菓子作りでは、私は普通。」

だったとしても、

「抹茶のシュークリームなら、

地域で一番上手に作れる!」

という風になります。

 

 

つまり、あなたが、

「才能を磨き、才能を成長させる」と、

あなたは、ある小さな分野において、

地域で一番になります。

 

 

すると、それが、

【 希少価値 】になります。

 

 

そうなると、

あなたのお客様は、

喜んでお金を払ってくれたり、

「安いね!」とか、

「お釣りは要らないよ!」と言って、

お金を払ってくれるようになります。

 

 

なぜなら、

人は、価値のあるものを受け取った時に、

感謝の気持ちを表したくなり、

お金を支払いたくなるからです。

 

 

=================

 才能を磨くとは、

 好きなことをすること。

=================

また、

才能を磨くプロセスは、

好きなことをするプロセスでもありますので、

それほど努力しなくても良いし、

楽しいことでもあります。

 

 

なので、

好きなこと、楽しいこと、わくわくすることを続けると、

他の人ができないサービスを提供できるようになり、

食べていけるくらいのお金が入ってくるようになる。

ということになります。

 

 

ただ、

「あなたは、世界に一つだけの色を、

 放つダイヤの原石です。」

と、言われても、なかなか、

「私は、ダイヤの原石。」

つまり、

「私には、長所や才能がある。」

と、認め、受け入れにくいので、

 

 

「あなたは、世界に一つだけの色を、

放つダイヤの原石。」

である理由などを、

また、次回に続けてお伝えしたいと思います。

よろしかったら、また、お付き合いくださいませ。

 

今日も、最後までお付き合いくださり、ありがとうございます!

あなたのお幸せを祈っております。

 

 

寒い日が続きますね。

体調は、いかがでしょうか?

僕は、冷えと乾燥が、たたってしまったのか、

顔が、オイワサンになってしまいました。

(・_・;

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

オイワ「のぶ」さんを見たいかたは、

「あなたが、自分の愛に気づけない
 3つの理由」

を、ちょこっと、
公開しましたのでご覧くださいませ。

閲覧注意?? (・_・;
https://youtu.be/Ps33hlrovoU

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

浜松市心理カウンセリグあなたが自分の愛に気づけない理由

 

前回、

自分に愛があるなんて信じられない。でも、それが真実。 

ということをお伝えいたしました。

 

では、なぜ、

自分では、

自分の愛に気づけないのでしょうか?

 

そして、また、なぜ、

カウンセリングをすると、

自分の愛に気づけるのでしょうか?

 

その理由は、

「のぶさんは、聴診器だから」

みたいな感じで、考えています。

 

 のぶさんは、聴診器 !?

 

たとえば、私たちは、普段、

普通に過ごしていると、

心臓の音を聞くことができません。

 

でも、

聴診器を胸に押し当てると、

心臓の音が聞こえます。

 

そして、

その音の大きさに、

ビックリします。

 

「心臓って、

こんなに、デッカイ音を出して、

いつも、動いてるの?」

という感じです。

 

だから、

のぶさんは、聴診器だと、

覚えておいていただけたら

嬉しいです。

(^_^;)

 

また、次回、もう少し詳しくお伝えしますので、

よろしかったら、また、お付き合いくださいね。

 

つづきはこちら。↓

「あなたが自分の愛に気づけない3つの理由」 プロローグ

続・幸せの方程式(35)

 
 
 
 
 
 

【エピローグ】  

 

 

僕は公園の白いベンチに腰掛けている。

 

暑い夏が終わり、涼しく爽やかな風が公園の端から端まで流れている。

 

緑色の草が生い茂る公園の中では、白や桃色のコスモスたちが夏とのお別れに手を振るかのごとくユラユラユラユラと揺れている。

 

遠くには、内臓ホルモン、脂肪、筋肉を猫に食べられて、骨だけになってしまったサンマのような原爆ドームが見える。

 

 

 

僕は不幸な運命を受け入れた。

 

苦しみ、悲しみ、恨み、怒り、不幸な感情と不幸な運命を味わい尽くして吞み込み、本当の幸せをただ無料で手に入れた。

 

僕の隣にはストレートパーマをかけたようなロングヘア、半ズボンジーンズに白のティーシャツの女性がいる。

 

彼女も、不幸な運命を受け入れた。

 

苦しみ、悲しみ、恨み、怒り、不幸な感情と不幸な運命を味わい尽くして呑み込み、本当の幸せをただ無料で手に入れた。

 

僕と彼女はアコースティックギターを弾きながら一緒に歌っている。

 

 

 

So this is Xmas.

(クリスマスだね!)

 

 

And what have you done?

(昨年は、どうだった?)

 

 

Another year over.

(もう、昨年は終わった。)

 

 

And a new one just begun!

(そして、新しい一年が始まったんだ!)

 

 

僕の目の前には、数百人の人たちが、ビニールシートを敷いて、座っている。

 

目の前の彼らも、不幸な運命を受け入れた。

 

苦しみ、悲しみ、恨み、怒り、不幸な感情と不幸な運命を味わい尽くして呑み込み、本当の幸せをただ無料で手に入れた。

 

 

 

So this is Xmas !

(クリスマスを迎えたんだよ!)

 

 

Another year was over !

(もう、過去は終わったんだよ!)

 

 

And a new one just begun !

(新しい年が始まったんだ!)

 

 

A very Merry Xmas !

(本当に素晴らしいクリスマス!)

 

 

And a happy New Year !

(素晴らしい年が始まった!)

 

 

War is over !

(戦争は終わった!)

 

 

僕たちは、みんなで歌っている。

 

ついに、戦争がなくなった!

 

これから、幸せな日が続く!

 

僕たちは祝っている!

 

本当のクリスマスを!

 

 

 

 

 

おしまい

最後まで、お読みくださり、ありがとうございました。

 

 


 

 

 

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幸せの方程式(34)

【 インディア ⑥ お別れ 】

 

僕は、シャンカールのヨガ道場に戻り、帰りの身支度を整えた。

 

シャンカールは、にこやかな表情で道場の外まで、僕を見送った。

 

シャンカールは、僕の逝き先をガンジスから日本へと切り替えた。

 

僕を出迎えた時の無表情なシャンカールは、もう、そこにはいない。

 

手を千手観音像のように振り回し、「アチョチョチョチョチョー!」と高音の声を出しておどけ、優しく手を振って僕を送り出した。

 

僕は100メートル進み、ゆっくり回れ右をして両手のひらを胸の前で合わせ、深く長くお辞儀した。

 

精一杯の感謝の気持ちを込めて。

 

 

 

「ナマステ

(あなたの神聖さを、尊敬し感謝します。)」

 

 

 

100メートル先の彼も、両手を胸の前で合わせている。

「ナマステ

(あなたの神聖さを、尊敬し感謝します。)」

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 


 

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幸せの方程式(33)

【 インディア ⑤ ナマステ】

 

 

僕はあぐらをかいてその場に座り、静かに目を閉じた。

 

僕に不幸を呑み込むことができるのだろうか?

 

麻里奈への感情を噛んで噛んで味わい尽くし、麻里奈を許せない気持ち、怒り、悲しみ、胸の痛み、失望、絶望を、呑み込んで無くしてしまうことができるというのだろうか?

 

「そんなの無理だろう?」という気持ちが心の片隅に残っているが、シャンカールに言われた通り、麻里奈を許せない気持ち、怒り、失望、絶望を、全身で、徹頭徹尾、味わい尽くし始めた。

 

 

 

全身にチカラが入り、緊張している。

 

その力みと緊張感は、身体の許容範囲を超え、僕の両肩と両腕そして握り拳とを、ワナワナと小刻みに震わせ始めた。

 

「麻里奈を許すなんて、絶対にできない。

 

絶対に許せない!

 

絶対に愛せない!

 

もう二度と麻里奈を愛さない。

 

もう二度と麻里奈を信じない。

 

もう麻里奈と離婚する以外に道はない。

 

麻里奈との離婚は正義の離婚だ。

 

オレは何も悪くない。

 

悪いのは麻里奈だ!

 

こんなひどい目に遭わされて、離婚しないなんて、オレはバカだ。」

 

 

 

僕はひたすらに、麻里奈への感情を味わい尽くした。

 

少し眠ってしまったのか、いつの間にか、当たりは真っ暗になっていた。

 

真っ黒な夜空には、日本の名刀「正宗」のような怪しい光を放つ三日月がジッとしている。三日月の美しさは、癒やしと慈しみを提供する夜の女性のような妖艶さと、どんな物をも二つに切り裂いてしまう日本刀「正宗」のような恐ろしさ、二つの要素を兼ね備えた魅惑的な美しさだ。

 

僕は「何て美しいのだろう…。」と感動したが、忘れていたことを思い出したかのように、再度あぐらを組んで、麻里奈への感情を味わい尽くし始めた。

 

 

 

「やっぱり、どうしても許せない。

 

やっぱり、どうしても憎い。

 

やっぱり…。」

 

その時、僕の心に一筋の光が射した。

 

 

 

1ヶ月前に元気な赤ちゃんを出産した女性の、パンパンに膨らんだ大きな乳房の乳首から、乳白色の母乳が勢いよく飛び散るように、

あるいは、人間が地下1000メートルの巨大温泉を掘り当てた時、ストレスを溜め込み体温を300度近くまで上昇させていた巨大温泉が、熱湯になっている地下水をボコボコと地表に湧き溢れさせるかにように、

 

僕の腹の底で、大量の水が、ドクンドクンと湧き溢れ始めた。

 

そして、僕の体内タンクに収まりきらなくなったその水は、住宅街の火事現場に駆けつけた消防隊員たちが、燃え盛る炎にホースを向けて勢いよく放水するように、僕の目と口と鼻から飛び出した。

 

同時に、止めどない感情の叫び声も腹の底から涌き上がり、僕の喉を切り裂くようにして僕を嗚咽させた。

 

「もう、イヤだ!

 

何で、僕は、麻里奈を許せないんだ!

 

もう、これ以上、僕を苦しめないでくれ!

 

麻里奈を愛せない苦痛を味わうのは、もうイヤだ。

 

麻里奈を許せないのは、コリゴリだ。

 

麻里奈を許させてくれ!

 

麻里奈を愛させてくれ!

 

頼むから、もうこれ以上麻里奈を憎ませないでくれ!」

 

僕は、神を信じてもいないのに神に訴えている。

 

僕は、明け方までの3時間、嗚咽し続けた。

 

これでもかというくらいに、涙とヨダレと鼻水を流した。

 

自分でも、自分が、どうなっているのか分からない。

 

一切の水分が、僕の中から、出し切られると同時に、僕の麻里奈への怒り、悲しみ、絶望、恨みの感情も僕の外に出て行った。

 

 

 

夜が明け、周囲が白み始めた。チュチッ、チュチッ、チュクッ、チュクッと、林の木陰で目を覚ました小鳥たちが、「おはよう!」のあいさつを交わしている。

 

僕は、もう、麻里奈を怒っていない。

 

僕は、もう、麻里奈を恨んでいない。

 

僕は、麻里奈を許せる僕になっている。

 

僕は、麻里奈を愛せる僕になっている。

 

そして、今、僕の心は無くなっている…。

 

あらゆる思考と感情の束縛から、僕は解放されている…。

 

これが僕?

 

これが本当の僕?

 

到底、許せないと思っていた麻里奈を、本当の僕は許した。

 

本当の僕は麻里奈を許したがっていた。

 

麻里奈を憎んでいた僕、麻里奈を恨んでいた僕、麻里奈に失望していた僕は、本当の僕ではなかったのだろうか?

 

「無条件、無償、無限の愛」と言っていたシャンカールの言葉が思い出される。

 

心が澄んでいる。

 

肩が軽い。

 

もう、心の中には何も無い。

 

ただ、空気が美味しい。

 

ただ、景色が美しい。

 

ただ、幸せだ。

 

 

 

「ユウの国では、無料のことを『ただ』と言うだろう?本当の幸せとは、ただで感じる幸せのことなのだよ。」と、また、シャンカールの言葉が思い出される。

 

眩しく黄色い大きな太陽が、地平線から顔を覗かせ、ガンジスの水面を黄金色にキラキラ輝かせ始めた。

 

全身の水分を出し切りスルメのように干からびた僕は、一歩ずつ踏み締めるようにして、黄金色にキラキラ輝くガンジスへ近づいた。

 

上半身裸の男が一人、朝一番の沐浴を行っている。その男は両手で水をゆっくりとすくいあげ、自分の頭にその水を掛け流した後、両手のひらを胸の前で合わせ、天に祈りを捧げている。

 

僕も上半身裸になり、彼から20メートルほど離れたところで、まず左足を、続いて右足をガンジスへ踏み入れ、水が腰のあたりに来るところまで進み、その男性と同じようにガンジスの水を頭から掛け流した。

 

頭の頭皮、首、肩、背中、お尻、太もも、フクラハギ、足の裏の皮膚の毛穴からガンジスの生命力が染み込んでくるのが分かる。

 

僕は、麻里奈へのあらゆる感情を呑み込んだ。

 

ロマンスの少女のように夢見ていた純粋な結婚のことは、もうどうでも良い。

 

麻里奈の不可解な妊娠のことも、もうどうでも良い。

 

「僕は不幸を呑み込んだ。

 

本当の幸せを手に入れた。

 

無から生じる無条件、無償、無限の愛による幸せを、ただ無料で手に入れた。

 

僕は、その時、ガンジスの流れに生命を流すことを止め、日本に僕を還すことに決めた。

 

ふと見ると、隣で沐浴していた上半身裸の男が僕の方を見ている。

 

大相撲の関取のような体格、ふくよかな顔、大きな額。その額には、ミミズのような太いシワが3本横断していて、その3本のシワの下中央には、日の丸弁当の梅干しのような赤く小さな宝石が埋め込まれている。

 

男が、声をかけてきた。

 

幸せに満ちた表情、両手のひらを胸の前で合わせ…。

 

 

 

「ナマステ

 

(「あなたの神聖さを、尊敬し感謝します。)」

 

僕も、両手を胸の前で合わせ、彼に返した。

 

 

 

「ナマステ

 

(「あなたの神聖さを、尊敬し感謝します。)」

 

 

つづく

 

 

 


 

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幸せの方程式(32)

【 インディア ④ ガンジス 】

 

 

「あとは、僕の自由ということか。」

シャンカールの「やるかやらないかは、ユウが決めることだ。誰もユウを助けられない。誰もユウに干渉できない。ユウは完全に自由だ。同時に、ユウは全責任を負う。」という言葉が思い出される。

僕は、外に出て、ガンジス川へ向かった。

3年ぶりに再会したガンジスは、相も変わらず、大量の水をゆったり静かに淡々と流し続けている。

夜も昼も。

冬も夏も。

ガンジス川下流には、神様の化身とされるウシ・サルの糞尿や人間の死体などが流れて来るが、こちらの上流には、ただ美しく透明に澄んだ水だけが静かに淡々と流れている。

夜も昼も。

冬も夏も。

「人はヒマラヤで生まれガンジスに流されて、この世にやって来る。そして、この世の営みを終えると、またガンジスに戻って海へ流れて逝く。」と、インドの人たちは信じている。

訪れし命に歓喜を味わい。

去り逝く命に哀しみを味わう。

喜びと悲しみが同居しているのが、生命であり、人生だ。

死の悲しみが無い生もなく、

誕生の喜びの無い死もない。

人生もガンジスと同じ。

命を逝き来させ、喜びと哀しみを逝き来させるのが人生であり、その流れに乗ることが生きるということ。

喜びがあれば、哀しみがあり、

昼があれば、夜があり、

夏があれば、冬があり、

不幸があれば、幸せがある。

そして、異質なものが、一つになると、新しい光が生まれる。

ただ、それだけのこと…。

 

 

 

 

 

つづく

 

 


 

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幸せの方程式(31)

【 インディア ③ シャンカール 】

 

 

ガンジス川上流、静かな田舎に住むシャンカールは、僕を出迎えたが、表情一つ変えず何も語らず無言のまま僕をヨガの道場へと案内した。

シャンカールは、既に、抜き差しならない状況であることを察知していた。

僕の質問にも気づいていたようだった。

インドの夏は、うだるように暑い。

シャンカールは、20畳ほどのヨガ道場へと僕を案内した。

部屋の片隅に、小学校で使われているような小さな椅子が二つ、そして小さな机が一つ置かれている。その机上には、ティーポットとティーカップも準備されていた。

ティーポットには、シナモンの良い香りがするチャイがたっぷりと入っている。

シャンカールは、僕の状況を事前に察知し、最高のもてなしを用意してくれていた。

僕たちは無言のまま、小さく硬い椅子に座った。

シャンカールが静かに語り出す。

「ユウは、形の無いものをどれくらい認識して生きてきたのかね?」

「つまり、生きてきた時間の何分の一を非物質的なものを感じる時間に費やしてきたのかね?」

「その前にユウ自身、形の無いユウであるという認識を持ったことがあるのかい?」

「ユウは、形が無いユウであることを、知らないのか?」

シャンカールの誘導に従って、僕の「潜在意識と不幸を呑み込む」旅が始まった。

約5時間後、僕は、ゆっくりと静かに目を開けた。

「潜在意識の旅」は、終わった。
目の前にシャンカールはいない。
シャンカールを乗せていた小さな木製の椅子は、渋谷駅で主人の帰りを待つ忠犬ハチ公のように、遠くの一点を見つめながら寂しそうにジッと主人の帰りを待っている。

 

 

 

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幸せの方程式(30)

【 インディア ② 無精卵 】

 

 

僕は、フツウにそのまま麻里奈の部屋に入った。

 

が、フツウでない光景を、目にすることになった。

 

麻里奈が、洗面台で頭を下向きに垂らし、むせるようにして嘔吐している。

 

麻里奈とは、毎日、メールで連絡を取っていたが、数日前から少し様子が変だった。

 

僕は心配しながらも、「きっと、仕事が忙しくて疲れているんだろうな。もしかしたら、梅雨の影響で体調を崩しているのかもしれない。」と楽観的に推測していたが、実際は違っていた。

 

「大丈夫?」

 

麻里奈の様子が変だったのは、仕事が忙しかったからでも、梅雨の影響で体調を崩していたからでも、病気を患っていたからでもなかった。

 

麻里奈が肩を震わせ泣いている。

 

「ごめんなさい…。」

 

「えっ?」

 

僕は理解できなかった。

 

1分後、僕の口から、不安な声が漏れ出た。

 

「麻里奈…。」

 

僕の口からは、悲しみと失望とがグチャグチャに入り混じったような声が出た。

 

「ニ・ン・シ・ン・?」

 

 

灼熱の太陽のように熱い怒りと、シロクマが住む北極海の氷河ように冷たい悲しみとが、津波のように一気に僕の胸に押し寄せてくる。

 

「ダレのコ…?」

 

「分からない…。」

 

泣きながら首を横に振る麻里奈。

 

僕は麻里奈の真っ黒な髪の毛を5本の指で鷲掴みにした。

 

「誰の子なんだよ!

 

嘘つき!

 

裏切り者!」

 

僕たちの結婚式は、2週間後に迫っていた。

 

僕たちの結婚式は、できちゃった結婚ではなかった。

 

僕も、麻里奈も、婚前交渉に反対していた珍しい人種だった。

 

僕が、麻里奈を選んだ理由は、麻里奈が可愛かったからでも、美しかったからでも、性格が良かったからでも、経済力があったからでも、料理が上手だったからでも、頭が良かったからでもなかった。

 

全く?と訊かれたら、ウソになるかもしれないが、ともかく、それらは二次的な要素だった。

 

僕は、ロマンスに恋い焦がれる絵本好きの少女が、女性のフィギュアを右手で持ち男性のフィギュアを左手で持って、二つのフィギュアを抱き合わせたり、キスさせたりするかのように、ただ、純粋な愛で心と体が結ばれる結婚をずーっと夢見ていた。

 

何故だかは分からないし、恥ずかしくて誰にも言えなかったが、それが、他人(ひと)に言えない秘密だった。

 

そして、偶然にも、その秘密を打ち明けられる人物に出逢った。

 

そんな人物に出逢えるなんて、思ってもみなかった。

 

しかし、とにかく、「清らかな愛で心と体が結ばれる日イコール結婚」という珍しい価値観を共有できる人が僕の目の前に現れた。

 

そして、ついに、2週間後、その20年来の最大の夢が叶うことを期待し、ハートをドキドキさせながら過ごしていた日の、あまりにも衝撃的な出来事だった。

 

「誰の子なんだよ!」

 

僕は、半狂乱になり、鷲掴みにしている手の力をさらに強め、泣き崩れている麻里奈の後頭部に向かって、泣き叫ぶように訴えている。

 

麻里奈は力なく、洗面台に顔を埋(うず)めたまま、ただ泣きくずれている。

 

僕は、理解できない現実に直面し、絶望し、全身の力を失い、元々、撫(な)で肩なのに、さらに肩の位置を5センチほど下に下げて、麻里奈の部屋を後にした。

 

もう、七色の半円レインボーは見えない。

 

会社に「北海道の叔父が危篤状態になったので、1週間ほどお休みをいただきます。」と虚偽のメールを送り、パスポートと財布、歯ブラシと歯磨き粉、フェイスタオル2枚を、小さなリュックサックに詰め、着替えも持たず、部屋の戸締まりもろくに確認しないまま、僕はインドにいる恩師シャンカールの元へと飛んだ。

 

「僕は、シャンカールに会ったら、質問する。

 

『ニワトリのように、もしくは、聖母マリアのように、男性と関係を持たずに妊娠できる女性がこの世にいるのか?』

 

もし、シャンカールの答えが、『人間の女性は、無精卵を産まない。』であれば、僕は、そのままガンジスという深く豊かな水の流れに身を流す。」ことを決めて。

 

 

つづく

 

 


 

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幸せの方程式(29)

【 インディア ① フツウ 】

 

 

ジトジトと大量の湿気を含んだ梅雨の雨が、久しぶりにようやく晴れた、6月25日、日曜日の朝。

 

一週間ぶりに麻里奈と一緒にブレックファーストを食べられることにウキウキし、気持ちよく目覚めた僕は「今日は久しぶりに晴れたな!夏が近いから、今日は暑くなりそうだ!」とルンルン気分で独り言をつぶやき、7部丈のブルージーンズとオレンジ色のポロシャツを着用し、白のスニーカーを履いて、いつもと同じように朝8時半に自宅を出た。

 

今年初めて着る7部丈ジーンズとオレンジ色のポロシャツだけが、いつもと違っていた。

 

麻里奈は西広島駅から歩いて10分のところにあるワンルームマンションに住んでいる。

 

僕は、広島駅から歩いて15分くらいの賃貸住宅。

 

3ヶ月前から僕は、毎週日曜日の朝8時30分に自宅を出て、8時47分広島駅発の地下鉄に乗って、9時5分に西広島駅で降り、麻里奈のワンルームマンションに行き、麻里奈と一緒にブレックファーストを食べた。

 

もちろん、僕が地下鉄に乗る場所は、西広島駅に着いた時、他の誰よりも早く階段を駆け上がれるよう、階段の登り口に一番近いドア付近だ。

 

麻里奈の家に行く日は毎週日曜日だったので、地下鉄の座席が空いていることもあったが、目当てのドアのすぐ横の座席が空いていない限り、僕はドア付近に立ち、窓の外はトンネルだけだというのに、そこから窓の外を眺めた。

 

その日も僕は、いつものように階段を誰よりも早く駆け上がって改札を通り、さらに階段を登り切って地上に出た。すると、七色の半円レインボーが、A街とB街、二つの街を橋渡ししていた。

 

「早く行って、麻里奈と一緒に虹を見よう!そして、『もしかしたら、あの虹が、僕と麻里奈を繋いでいるのかもしれないね。』って会話しちゃったりして…。」と僕は妄想を暴走させ、内心ニタニタしながら歩みを速めた。

 

オートロックがかかった麻里奈のマンションの玄関先にはたくさんの紫陽花(アジサイ)が咲いていた。紫と青と白が混ざった紫陽花の花と葉っぱの表面には、透明色をした昨日までの雨の雫が残っている。

 

僕は麻里奈に教えてもらったオートロックの暗証番号を入力し、エレベーターに乗って、いつもより2分早い9時18分に、3階の麻里奈の部屋に着いた。

 

「おはよう!」

 

僕は、麻里奈の部屋のベルを押し、鍵のかかっていないドアを開け、精一杯、明るく爽やかな声をかけて、そのまま中に入った。

 

麻里奈は、その時間にはドアの鍵を開けてくれていた。

 

「朝ごはんの支度で台所から手が離せないこともあるから、そのまま部屋に入って。」と、いつも麻里奈が言ってくれていた。

 

なので、僕はフツウにそのまま部屋に入った。

 

が、フツウでない光景を、僕は目にすることになった。

 

 

 

つづく

 

 

 


 

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幸せの方程式(28)

【 +-ゼロ=無=光 ⑧ グルグルソフト 】

 

「お父さん、あそこ、行こう!」と言った少女の指の先にはコンビニエンスストアがあった。

僕は不自然にならないよう軽い笑みを浮かべ、オクラホマミキサーの音楽に合わせてフォークダンスを踊る時のように、女の子の右手を優しくそっと握り、女の子のペースに合わせてゆっくりと、コンビニエンスストアへ向かった。
女の子は、コンビニエンスストアの手前5メートルくらいのところで立ち止まり、また、気恥ずかしそうに甘えた声を出した。
「お父さん、これがいいなぁ。」と。
女の子は、コンビニエンスストアの窓ガラスを指差している。
そこには「夏季限定!グルグルイチゴ!」という宣伝文句と、イチゴ色ソフトクリームの大きな写真が、窓枠(まどわく)いっぱいに貼られている。
僕は微笑み、「うん!美味しそうだね!それにしよっ!」と言い、女の子の右手を少し強めにキュッと握り直し、コンビニエンスストアのレジへ向かった。
僕が税込み250円のグルグルイチゴを注文すると、女の子が『お父さんは、グルグルメロン!』と、また甘えた声で言うので、税込み250円のグルグルメロンも追加で注文した。
女の子はイチゴ色のグルグルソフトを、僕はメロン色のグルグルソフトをそれぞれ片手で持ち、反対の手でお互いの手を握り、白いベンチまで戻って一緒に腰掛けた。
女の子の足は短く、ベンチに座ると足が地面に付かない。女の子はその両足を交互にパタパタ揺らしながら、美味しそうに、嬉しそうに、グルグルイチゴを舐(な)めるように食べている。
「アタシずーっとお父さんとお話ししたかったんだぁ。
でも、お父さんいつもオシゴト忙しいでしょ。
それで、お話してもらえなかったでしょ。
それで、わたし一生懸命我慢してたの。
それでも、やっぱり、ツラかったの…。
それで、お小遣いをぜんぶ使って、お人形さんやクマちゃんを買ったんだよ。
お人形さんやクマちゃんに囲まれると少しは寂しくなかったんだよ。
そうやって寂しくないようにしてたんだよ。
でも、やっぱり寂しくかったの。
やっぱり、お父さんとお話したいなぁって思って。
やっと、今日、お父さんとこうしてお話できて、とっても嬉しいな。
毎日、少しだけでも、お父さんとお話できたら、アタシたぶん寂しくないよ。
お人形さんやクマちゃんがいなくても、たぶん、寂しさ我慢できる。
お父さんのオシゴト、なくなればいいのになぁ。
また、お父さんと一緒にグルグルソフト食べたいなぁ…。
グルグルソフトおいしいね…。」
少女は、グルグルソフトと遠くの青空を、交互に見つめながら、あどけない笑顔で、嬉しそうに、淡々と話し続ける。
が、僕は涙を堪(こら)えきれない。「父子家庭だったのか…。」
メロン色ソフトクリームは、ブルブル震えている僕の右手の振動を受けながら、海辺に作った砂の城が波にさらわれていくように溶け崩れ、僕の右手をメロン色に染めた。
徐々に太陽の光が弱くなり、辺り一面、暗くなってきた。向こうの空に、積乱雲が発生している。
積乱雲は、綿(わた)あめのような真っ白い雲をムクムクムクムクと大きく膨らませ、天の頂(いただき)に到達させると、その姿かたちを巨大竜巻に変化させ、冬季オリンピックのフィギュアスケートで金メダルを取った羽生結弦選手が5回転ジャンプを決めた時以上の猛烈な回転力で、「ゴーッ!」という激しい暴風を巻き起こし、僕たちを目がけて近づいて来た。
僕と、僕の胸の中に抱きしめられている女の子は、タバコの煙のような一つの白い物体に変化し、小さな船舶が鳴門海峡のうず潮に吸い込まれていくように、全自動ドラム型洗濯機の中でガランガランと洗濯される感覚と、大型サイクロン掃除機のハイパワー吸引モードで吸い込まれる感覚を同時に味わいながら、巨大竜巻に溶け込んだ。
「潜在意識の旅」は、終わった。
僕はゆっくり目を開けた。
目の前にシャンカールはいない。
シャンカールを乗せていた小さな木製の椅子は、渋谷駅で主人の帰りを待つ忠犬ハチ公のように、遠くの一点を見つめながら寂しそうにジッと主人の帰りを待っている。

 

 

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