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暑いですね〜。

ボクは、

セミの抜け殻を見ると、

人の死を想像してしまいます。

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昔、臨死体験のテレビ番組(だったかな?)を見たのですが、

人は、死ぬと、後頭部~背中のあたりから、

脱出して、上の方に昇っていくそうです。

そして、自由に何処へでも行けるようになる。  

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セミも背中から脱出しているので、

セミの抜け殻を見ると、

人の魂が、背中から抜けて、出て行くことを思い出します。

例えば、

蝶々も、サナギの背中から、脱出し、

脱出すると自由に大空を飛ぶ回ります。

カエルも、オタマジャクシの時は、水の中でしか暮らせなかったけど、

カエルになると、自由になります。

水の中でも泳げるし、水の外で飛び跳ねることもできるようになります。

だから、ボクも、死んだら、背中から、脱出して、すっごく自由になるんだと思う。

ただ…。  

( - 次回に続きます - )  

続・幸せの方程式(15)

【 潜在意識⑤ 猛禽(もうきん) 】

 

「お酒を呑んで酔っ払っているのだろうか?」

その人物は、身長180cmくらい。体型からして男のようだが、足元は完全にフラついている。

よく見ると、その男が黒いのではなく、黒い物体が、その男の周りを取り囲んでいるようだ。

「猛禽(カラス)?」

約20羽の真っ黒な猛禽が、カーカーと声を張り上げながら彼を取り巻いている。

まるで彼をイジメているようだ。

通常、猛禽は、ネコが車に引かれると、ロバの耳のように聴覚を澄ませ、イヌの鼻にも負けないくらいに鋭い嗅覚でネコの死を嗅(か)ぎつけ、道路の脇に跳ね飛ばされ置き去りにされているネコの屍(しかばね)を目がけ、最短距離で一直線に全速力で飛んで来る。

猛禽が現場に到着するまでにかかる時間は、救急救命士の運転する救急車が現場に到着するまでの約1/ 100 だ。

猛スピードでネコの屍に到着した猛禽は、その脇1メートルくらいのところを人間の運転する車が横切って行くにも関わらず、そこから逃げない。

猛禽は、「人間の乗る車は、ネコの屍を避けて通る習性がある」ことを知恵深く知っているからだ。

それほどに頭の良い猛禽だから、ネコの体の中で、もっとも美味しい場所が何処かということも当然、熟知している。

なので、ネコの屍に一番最初に到着した猛禽は、胃、腸、肝臓というもっとも美味しい内臓ホルモンを我が食材にするために、迷うことなく脇目も振らず、フォークのように尖ったクチバシを「ブサッ!」とネコの肋骨の内部に突き刺す。

 

お腹を空かせた人間が、白いナプキンを首に掛け、だ液を口の中に大量に分泌させながら、茹でたてナポリタンにフォークを刺し、「クルックルッ」と小刻みに手首を回し、赤オレンジ色の麺をフォークの先端に絡(から)みつかせるように、

フォークのようなクチバシをネコの肋骨の内部に突き刺した猛禽も、「クルックルッ」と自分の首を小刻みに回し、血のついた麺状の胃や腸や肝臓を、自らのクチバシに絡みつかせ、ネコの肋骨奥深くから引き抜く。

そして、その猛禽は、「遠くから見られると金魚(きんぎょ)の糞(ふん)みたいでカッコ悪いんだけどなあ。」と恥ずかしさを感じながらも、

人間がつけ麺を2本の箸で摘まみ上げ、左手で持つお碗(わん)のカツオダシ麺汁(めんつゆ)に、その麺を浸そうとする直前みたいな宙ぶらりんの状態で、

内臓ホルモンをクチバシにくわえたまま飛び立ち、他の猛禽の目に付かない安全な場所まで遠ざかってから、新鮮な最高級食材に舌つづみを打つ。

一方、日頃の訓練と経験が足りず、10分遅れで到着した二番手以降の猛禽たちは、一番美味しい内臓ホルモンが既に奪われてしまっていることに失望しながらも、「内臓の次に美味しい部分、すなわち頭蓋骨の中に眠っている脳味噌を、自分の空きっ腹に放り込まなければ気がすまない!」と意気込み、道路工事で使うツルハシのように尖った自分のクチバシを、ダチョウの卵よりも硬いネコの頭蓋骨に、「カツンッ!カツンッ!」と何度も何度も打ちつける。

そうして、頭蓋骨が「パカッ!」と割れると、カニ好きの人間がカニの殻を割いて殻にこびりついているカニ味噌まで舐め尽くすかのように、猛禽もネコの頭蓋骨にこびりついている脳味噌の全てを舐め尽くすようにして食べる。

まさに、そのようなことが目の前のヨロヨロと歩く男に行われている。

 

 

つづく

 

 


 

 

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続・幸せの方程式(10)

【 生=死③ おまえは、もう。 】

 

 

「ユウの国では、ムカデのような眉毛(まゆげ)を生やし、ウマのような縦長の顔をした筋肉ムキムキの男が、『もう捨てればいいのに…』と思うくらいボロボロに破れた服を着て、『おまえはもう死んでいる』と言うのが、流行っただろう?」

シャンカールは、ニヤリと笑い、千手観音像のようにデタラメに手を振り回しながら、「アチョチョチョチョチョチョー!」と高音で叫んだ。

僕は、目の前で、何が起きているのか理解できなかった。

が、「ここは笑うところ。」のような気がしたので、顔を引きつらせながらも、無理やりに口角を引き上げ、笑顔を作った。

と同時に、呆気にとられ身動きが取れなくなっている僕の体は少し冷たくなり、インドのうだるような暑さから、一瞬、開放された。

シャンカールは、再び、静かに話し始めたが、さっきまでの無表情に比べると豊かさが表情に戻っている。

「まさに、ユウもすでに、死んでいるのだよ。

もちろん、ミーもそうだ。

生きているということは、すでに死んでいるということ。

つまり、ミーも、ユウも、すでに半分は死んでいる。

それが、すなわち、生きているということだ。

ユウは、『死のない、生はない』ことは分かっているはずだ。

しかし、『生が終わってから、死が始まる』のではない。

生が、すなわち、死であり、

生きているということ、イコール、死んでいるということなのだよ。

つまり、生と死は表裏一体ということだ。」

シャンカールは、口を閉ざした。

50秒後、ため息をつくようにフーッと大きく息を吐いたシャンカールは、少し優しげな表情、温かみのある低い声で、僕に語り掛けた。

「ユウは、潜在意識という言葉を聞いたことがあるね。」

「はい。」

僕は、今回のシャンカールとの対話で初めて、首を縦に振った。

「では、潜在意識を感じたことはあるかね?」

 

「いいえ。」

僕は、同じく初めて、首を横に振った。

「それだよ!

ユウは潜在意識を感じたことが無い。

だから、『自分はもう死んでいる。』とも思えなければ、

『自分で作った夢を自分で見ている』という事実も、

『自分で作った現実を自分で見ている』という真実も、

理解できないのだよ。」

 

 

 

つづく

 

 

 


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幸せの方程式(9)

【 生=死② 夜の夢 】

 

「ユウは、夜、寝ている時に、夢を見たことがあるだろ?」

「その夢は、誰が作ったのかね?」

「ミーが作った夢を、ユウが見たわけではないことくらいは分かるね。」

「では、ユウのマミーが作った夢を、ユウが見たのかね?」

「それとも、ユウのパピーが作った夢を、ユウが見たというのかね?」

「ユウは、なぜ、こんな基本的な質問に、すぐに自信を持って、答えられないんだ?」

「だから、『ユウは学校に行ったのか?ユウは学校で何を勉強したんだ?』と、さっき聞いたのだよ。」

シャンカールは、無表情なまま、ゆっくりと、静かに、僕の心との対話を続けている。

「ユウは、『自分が作った夢を自分で見ている』という基本的な事実すら、学校で教わらなかったというのだね。」

「日本という国は、いったい何を教育しているのだろうかねえ…。」

シャンカールは、しばらく、口を閉ざした。

もちろん、僕も、口を開けない。

僕の心には、何も思い浮かばないからだ。

45秒間の沈黙を破り、シャンカールは、ため息をつくようにフーッと息を吐いてから、また、静かに僕の心との対話を再開した。

相変わらず、無表情のままだ。

 

「寝ている時のユウと、目覚めている時のユウとは、別人なのかね?」

「寝ている時のユウと、目覚めている時のユウは別人でなく、同じ人物なのだとしたら、

目覚めている時のユウも、寝ている時のユウと同様、

『自分で作った現実を、自分で見ている』という真実に、

ユウは、ナゼ気づけないのだ?」

 

 

つづく

 

 

 


 

 

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続・幸せの方程式(8)

【 生=死① 光より速く 】

 

 

インドは暑い。

うだるような暑さを全く感じていないかのように、シャンカールは涼しげな表情を変えることなく、僕に語りかける。

警察の尋問所でもないというのに、この20畳ほどの広い部屋には、小学生用の木製学習机が一つと、小さな木製の椅子二つだけが置かれている。

僕とシャンカールは、学習机を挟んで、お互いに向かい合い、硬く小さな椅子に座っている。

もちろん、僕の手首に手錠はかかっていない。

「ユウは、形の無いものをどれくらい認識して生きてきたのかね?」

「つまり、生きてきた時間の何分の一を非物質的なものを感じる時間に費やしてきたのかね?」

「その前にユウ自身、形の無いユウであるという認識を持ったことがあるのかい?」

「ユウは、形が無いユウであることを、知らないのか?」

「というより、ユウは、学校で、何を勉強してたんだ?」

「学校には、行ったのかね?」

男子学生服のように黒っぽい顔面、中華料理「八宝菜」に入っているウズラ卵のような眼球、三角定規が入っているかのような鼻すじ。

シャンカールは、大きな眼球で、グリッと僕を見つめ、アーチェリーで使用する一本の弓矢を、自分の鼻先から僕の鼻先に向けて発射させるかのようにして、僕の真正面に座り、僕の心と静かに対話している。

僕は、一言も、話していない。

と言うより、僕が口を開く前に、シャンカールは、僕の言葉を心で聴き、その言葉に対して、また、僕に語りかけてくるのだから、僕は口を開こうにも開けないのだ。

僕の相手への伝達スピードが、ジェット機のコンコルドよりも遅い音速だとしたら、シャンカールの伝達スピードはインターネット回線よりも早い光速。

どう考えても僕には、シャンカールのコミュニケーションスピードには、追いつけない。

シャンカールは昔、言っていた。

「ハートとハートで結ばれる愛のスピードは、この世で最も速い光速より、更に速い伝達物質なのだよ。

アインシュタイン博士はそのことを証明したかったのではないだろうか。」

と。

 

 

つづく

 

 


 

 

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