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暑いですね〜。

ボクは、

セミの抜け殻を見ると、

人の死を想像してしまいます。

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昔、臨死体験のテレビ番組(だったかな?)を見たのですが、

人は、死ぬと、後頭部~背中のあたりから、

脱出して、上の方に昇っていくそうです。

そして、自由に何処へでも行けるようになる。  

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セミも背中から脱出しているので、

セミの抜け殻を見ると、

人の魂が、背中から抜けて、出て行くことを思い出します。

例えば、

蝶々も、サナギの背中から、脱出し、

脱出すると自由に大空を飛ぶ回ります。

カエルも、オタマジャクシの時は、水の中でしか暮らせなかったけど、

カエルになると、自由になります。

水の中でも泳げるし、水の外で飛び跳ねることもできるようになります。

だから、ボクも、死んだら、背中から、脱出して、すっごく自由になるんだと思う。

ただ…。  

( - 次回に続きます - )  

続・幸せの方程式(23)

【 +-ゼロ=無=光 ③ アリ?】

 

 

僕はまた、意味不明なシャンカールの言葉を繰り返した。

「『不幸の海にどっぷり浸かる?やるもやらないも、僕の自由?』ですか?」と。

「そうだ。もし、ユウが一度『無から生じたワクワクとシンクロニシティで、無条件、無償、無限の幸せ』を経験すれば、世の中の法則が分かるようになるだろう。

簡単に言えば、世の中の法則は一つ。

『 +-(プラスマイナス)ゼロ=無=光 』。

これだけだ。

ところで、ユウは『アリには、働きアリとナマケアリがいる。』ということを知っているかね?」

「はい…? アリ…? 何故、突然、アリ…?」

と僕は、戸惑いながら、

「あの小さな黒い蟻(あり)のことですよね?」と尋ねた。

「そう、そのアリだ。

昔、インドに、モハマドアリというアリ好きの大学教授がいたのだよ。

モハマドアリ教授は、二つのアリの巣を見つけては、何度も何度も同じ実験を繰り返した。

実験は簡単だ。

一つのアリの巣を働きアリばかりにして、もう一つのアリの巣をナマケアリばかりにする。そうして、アリたちの作業効率がどう変化するかを観察する実験だ。

例えば、二つのアリの巣をそれぞれABと名付けよう。

Aのアリの巣にいる半分のナマケアリをBに移動し、Bのアリの巣にいる半分の働きアリをAへ移す。

つまり、Aのアリの巣は、Aの巣の働きアリとBの巣の働きアリが集まった最強の働きアリばかりの巣に。Bの巣は、Aの巣のナマケアリとBの巣のナマケアリが集まった最弱(?)のナマケアリばかりの巣になる。

モハマドアリ教授は、何度も何度もそんな実験を繰り返した。

しかし、いつまでたっても、働きアリばかりの巣にも、ナマケアリばかりの巣にもならなかった。

不思議なことに、Aの巣に集められた働きアリの半分が翌日にはナマケアリになり、Bの巣に集められたナマケアリの半分が翌日には働きアリに変わってしまう。

何度やっても、働きアリだらけの巣も、ナマケアリだらけの巣も作れず、結局、Aの巣の作業効率とBの巣の作業効率は、常に一定だったというのだよ。

つまり、『働きアリばかりではアリの巣は維持できないし、ナマケアリばかりでもアリの巣は維持できない。』と、モハマドアリ教授は結論を出した。

アリの世界もこの世の中も同じで、世の中は正反対のものが存在しないと維持できないようにできている。

プラスだけでも存在できず、マイナスだけでも存在できず、プラスだけでもマイナスだけでも存続維持できないようになっている。

だから、幸せを望めば望むほどに不幸を引き寄せてしまう。

なぜなら、幸せだけでも不幸だけでも、人生は存続維持できないからだ。」

僕は、「うーん…。ちょっと難しいような、話が飛躍しているような…。」と思ったが、シャンカールは、僕の反応を意に介さない様子だ。

「やるかやらないかは、ユウが決めることだ。誰もユウを助けられない。誰もユウに干渉できない。ユウは完全に自由だ。しかし同時に全責任を背負わなければならない。」と言ったシャンカールの言葉が心を過(よぎ)る。

「シャンカールの言葉を聴くも聴かないも、完全に僕の自由ということなのだろう…。」

僕は直感した。

 

 

 

つづく

 

 

 


 

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【あたり前で普通のこと】

ミーン、ミー、ミー、ミー…。

セミの声が、やけにうるさい。

僕の頭は混乱している。

「僕が?コトハを?『思い通りに』?動かしている?どういうこと?」

茫然としている僕に、コトハは穏やかな声でゆっくり続けた。

「逆に、コトちゃんがお兄ちゃんの体を動かしたこともあったよね?」

「えっ?そんなことあった?オレが、コトちゃんに動かされたってこと?」

「うん、そうよ。コトちゃんが小さかった時、コトちゃんよく公園でいじめられてたよね。それでお兄ちゃん、よく助けに来てくれたじゃない。」

「はあ?コトちゃんがいじめられてたら、助けに行くなんて、別に当たり前っつうか普通のことじゃん。」と、僕は、混乱していたが、力なく応えた。

すると、コトハが力強い声を出した。

「さすがお兄ちゃん!良いこと言うわ!

その当たり前で普通のことが、ぜーんぶ『一つ』っていうことなの!

当たり前で、普通だから、なかなか、そのことに気づけないのよ!」

まだ、僕は混乱している。

コトハの言葉が耳に入るのを拒もうとする自分が、自分の中のいる。

「僕が『コーヒーを飲みたい』と思ったから、コトハがコーヒーを持ってきた?

コトハがいじめられ、『助けて欲しい』と思ったから、僕がコトハを助けに来た?

表現を変えれば、僕が思った通りに、コトハの体が動き、コトハが思った通りに、僕の体が動いている。そういうことを、コトハは言いたいみたいだ。

さっき、僕は、『オレはコトちゃんの体を動かせない。だから、オレとコトちゃんが、一つっていうのは、おかしい。オレとコトちゃんは、別個な存在で、それぞれが、自由にバラバラに動いている。』と、自信を持って言った。

しかし、僕の言ったことは、間違っていたのだろうか?もしかすると、僕は、今まで、間違った常識を持っていたということなのだろうか?」

僕は、自分が否定されたように感じた。コトハの言うことを拒もうとしている自分がいる。

しかし、『僕の思った通りに、コトハが動き、コトハが思った通りに、僕が動いている。それが、現実。』

そう考えると、それだけで、何故か、胸の奥が温まるような不思議な感覚がある。

温かな両手を胸に当てたような…。

『僕が思った通りに、コトハが動き、コトハが思った通りに、僕が動いている。それが、現実。』

なぜなのかはわからない。とにかく、そのことを想像すると、肩の力が抜けるような安堵感を覚える。うるさかったセミの声も、心地よく感じる。

セミが、僕の暑さをまぎらすために鳴いてくれている…。

ミーン、ミー、ミー、ミー…。

 

 

つづく