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本当の自分に出会う物語「コトちゃんはひきこもり」(28)

【声がちがう】 「僕に、愛があった…。僕に、価値があった…。 コトハの言う通りなのかもしれない…。」 僕の体からは、全てのチカラが抜けていた。 「そろそろ準備してロトールに行かなきゃ。」 そう思いながらも、僕の頭は空っぽになっている。放心状態になっている。体もフラフラしている。 僕はノソノソと浴室に入り、コーヒーのついたティーシャツと半ズボンを脱ぎシャワーを浴びた。 しかし、立っているのも辛く、た […]