幸せの方程式(19) 【潜在意識⑨ 自分から不幸を選んでいる】  

浜松市 心理カウンセラー書籍 幸せ

【潜在意識⑨ 自分から不幸を選んでいる】

 

「そして、ユウは、寝ている時、自分で作った夢を自分で見ている。

目覚めている時、自分で作った現実を自分で見ている。」

と語るシャンカールに、僕は、こちらの世界で初めて質問した。

「寝ている時、自分で作った夢を自分で見ているというシャンカールさんの話には、『確かにそうかもしれない。』って思えるんですけど、

目覚めている時、自分で作った現実を、自分で見ているという話は、どうも、理解できないです。

確かに、眠っている時の僕も、目覚めている時の僕も、同じ僕なんですけど…。

『現実というものは、僕にはどうにもならない現実として、現に存在している。』という風にしか考えられないですよ。

たとえ、もし仮に、シャンカールさんが言うように、自分で現実を作っているのだとしたら、僕はこんなに苦しく辛い現実は作らない。

もし、自分で自分の現実を作れるなら、もっと、安定して楽しい現実を作ります。」

「そう言うと思っていたよ。

ここに来る人の8割は、ユウと同じことを言う。

だから、ユウが、『自分で現実を作っているのなら、こんなに苦しく辛い現実は作らない。』と言うのも仕方ない。

しかし、では、なぜ、さっきの医者は、自分から、不幸な人生を選んだのだと思うかね?

彼は、なぜ、自分から、体の弱い人間に生まれ、不幸な人生を生きることを決心したのだと思うかね?」

「『彼が自分から不幸を選んだのは何故か?』ですか?」

「そうだ。彼は、不幸な人生を選んだじゃないか。」

「確かに彼は不幸な人生を選んだのかもしれないですが…。」

シャンカールの話を理解するのは難しい…。

 

 

つづく

 

 


 

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