質問:心理カウンセリングを受けると、まったく悩まなくなるのでしょうか?
心理カウンセリングは、お悩みを解消することを目的としているのですが、厳密に言うと、お悩みが全くなくなるという意味ではありません。
つまり、心理カウンセリングを受けたからといって、ネガティブな出来事に一切遭遇しなくなるとか、ネガティブな感情に一切囚われなくなるという意味ではありません。
季節に「春夏秋冬」があるのと同じように、日常で起こる出来事や私たちの感情も、「ポジティブとネガティブ」「プラスとマイナス」「喜怒哀楽」が繰り返されます。
それが、人生です。
なので、悩みが解消された状態というのは、ネガティブな出来事やネガティブな感情に囚われてしまっても、その現実を受け入れ、死を選ぼうとしたりせずに、前向きに生きていける状態というような意味になります。
言い換えると、ネガティブなことが起こっても、ネガティブな感情に襲われても、それほど動じなくなるという状態です。
例えるなら、冬が来て寒さという苦痛を受けるとしても、冬の寒さのゆえに死んでしまうとは思わない。そして、いつか春が来ること を信じて、冬を乗り切っていく状態に似ていると思います。
〈参考記事〉