幸せの方程式(24)
【 +-ゼロ=無=光 ④ 最新物理学】
シャンカールは続けた。
「このことについては、最新の物理学も同じ結論を出している。
『物質が生じると、必ず、異質な物質が同時に現れる。
物質は単独で生じることもなければ、単独で存続することもない。
必ず、異質な物質と共に生じ、異質な物質と共に存続する。
そして、異質な二つの物質が衝突すると、新たな光が発生する。』と。
つまり、物質は全て男と女のようになっているということだ。人間は男と女という異質なものによって存在している。そして、男と女が衝突すると新しい生命が生まれる。
しかも、その新しい生命は、単独で生まれるのではなく、必ず、異質の生命、つまり異性も同時に生まれるようになっている。分かりやすく言えば、男の子が生まれると女の子も生まれるようになっているということだ。
ちなみに、ユウが小学校の時、男の子の数と女の子の数は、どれくらい違ったかね?」
「一緒だったと思います。」
「中学校の時は、どうだ?」
「女子の方が一人多かったかもしれません。」
「ユウは、それを不思議だと思ったことはないかね?
ユウの友達で、小学校の時、男子が20人で、女子はその半分の10人だったという話を聞いたことがあるかね?」
「確かにそんな話は聞いたことがないですね。」
「では、なぜ、世界中のどの地域の小学校に行っても、ほぼ5対5の割合で、男子と女子が存在しているのだと思うかね?」
「確かに…。」
「結局、この世の中はプラスマイナスゼロになるようにできている。
この世の中は、異質なものが存在しなければ生存できない。
そして、異質なものが一つになると新しいものが生まれる。
つまり、この世の法則は一つ
『+-(プラスマイナス)ゼロ=無=光』
これだけなんだよ。
光とは無なるもの、すなわち、無限、無条件、無償なものだ。」