一夫一婦のネズミ
小さなネズミが教えてくれた、愛の秘密 ハーバード大学をはじめ、世界の心理学者たちは、長い間「人を幸せにするものは何か」を研究してきました。 その中で、ひとつ印象的な実験があります。 研究者たちは、ネズミに「ヴァソプレシン」と「オキシトシン」というホルモンを注射したんです。 すると、驚くことが起きました。 それまで気ままに動き回り、あっちの巣にもこっちの巣にも顔を出していたネズミたちが、 ある日を境 […]
小さなネズミが教えてくれた、愛の秘密 ハーバード大学をはじめ、世界の心理学者たちは、長い間「人を幸せにするものは何か」を研究してきました。 その中で、ひとつ印象的な実験があります。 研究者たちは、ネズミに「ヴァソプレシン」と「オキシトシン」というホルモンを注射したんです。 すると、驚くことが起きました。 それまで気ままに動き回り、あっちの巣にもこっちの巣にも顔を出していたネズミたちが、 ある日を境 […]
バソプレシンとオキシトシン 私たちの体には「バソプレシン」や「オキシトシン」という不思議なホルモンが流れています。 これらは脳の中で分泌され、人との絆や安心感、守りたいという気持ちを生み出してくれます。 実は、こうした働きは男女で少しずつ違うようなのです。 オキシトシンは「愛情ホルモン」とも呼ばれます。 母と子のスキンシップや、家族・友人との信頼関係を深めるときに分泌され、心をやわらかくしてくれま […]
「ハーバード成人発達研究」などの知見をもとに、**“疫学的に裏付けられた幸せ(well-being)”**を高めるための具体的な行動ポイントを5つに整理してみます。 (ここで言う“意義学的な幸せ”=“持続的・健康的な幸福”という意味で捉えています) ⸻ ① 深くて良質な人間関係を育てる • 家族・友人・パートナーなど、信頼できる人と定期的に交流すること。 • 「数」より「質」が重要。少人数でも互い […]
ユング心理学と仏教哲学 煩悩とは 仏教における「煩悩」は、 私たちの心を乱し、苦しみの原因となる根源的な欲望や執着のことです。 代表的なものに「貪(とん)=むさぼり」「瞋(じん)=怒り」「痴(ち)=無知」の三毒があります。 仏教の目的は、これら煩悩を“滅する”こと、 つまり苦しみの根源を取り除くことによって解脱るることと言えるのかもしれません。 シャドウは悪ではない ユングの「シャド […]
ユング心理学とキリスト教神学 シャドウと原罪の違い ――「責める」のではなく「気づく」ために ユングのいう「シャドウ(影)」とは、 自分の心の中にある“受け入れがたい部分”のこと。 たとえば、嫉妬、憎しみ、欲望、劣等感など… 私たちが「こんな自分は嫌だ」と思って見ないふりをしている感情。 これらは意識の表層から切り離され、無意識の深部に沈み込むので、 忘れたわけでも、消えたわけでもなく、 人生のあ […]