続・幸せの方程式(27) 【 +-ゼロ=無=光 ⑦ 流れ星】
続・幸せの方程式(27) 【 +-ゼロ=無=光 ⑦ 流れ星】 赤色に小さく光る流れ星が一つ、僕の右後方から前方に向かって、キラッと流れた。 普通の流れ星であれば、そのまま僕の視界から消え去って行くのだが、今回の流れ星は徐々にスピードを落とし僕の目の前3メートルくらいの空中で静止し、線香花火の一番下に垂れ下がっている赤い火の球のように、チリチリチリチリと小さな火花を散らしている。 その […]
続・幸せの方程式(27) 【 +-ゼロ=無=光 ⑦ 流れ星】 赤色に小さく光る流れ星が一つ、僕の右後方から前方に向かって、キラッと流れた。 普通の流れ星であれば、そのまま僕の視界から消え去って行くのだが、今回の流れ星は徐々にスピードを落とし僕の目の前3メートルくらいの空中で静止し、線香花火の一番下に垂れ下がっている赤い火の球のように、チリチリチリチリと小さな火花を散らしている。 その […]
続・幸せの方程式(26) 【 +-ゼロ=無=光 ⑥ 再会】 僕は公園の白いベンチに腰掛けている。 周りには、二階建ての戸建て住宅が端正に並んでいるが、ひと気はなく静かだ。 また、アンミツが高速で近寄ってきた。かと思うと、いきなり僕に向かって怒りを露わにした。 「ねえ、あんた! さっき、ここで本読んでたでしょ! 何であなたはそんなことやったのよ。 私はあなたを絶対に許さないからね。 あ […]
続・幸せの方程式(25) 【+-ゼロ=無=光 ⑤ 火花と炎】 「では最後に、ワクワクとシンクロニシティの実験をしよう。」と言って、シャンカールが小さな二つの石を僕の目の前に置いた。 「火打ち石だ。叩いてみなさい。」 僕は「カチッ、カチッ。」と石と石とを叩いてみた。 「ほら、火花が散っただろ?」 「えっ?分からないですよ。」 「ユウは無になっていないから火花が見えない。けれど、無になれ […]
幸せの方程式(24) 【 +-ゼロ=無=光 ④ 最新物理学】 シャンカールは続けた。 「このことについては、最新の物理学も同じ結論を出している。 『物質が生じると、必ず、異質な物質が同時に現れる。 物質は単独で生じることもなければ、単独で存続することもない。 必ず、異質な物質と共に生じ、異質な物質と共に存続する。 そして、異質な二つの物質が衝突すると、新たな光が発生する […]
続・幸せの方程式(23) 【 +-ゼロ=無=光 ③ アリ?】 僕はまた、意味不明なシャンカールの言葉を繰り返した。 「『不幸の海にどっぷり浸かる?やるもやらないも、僕の自由?』ですか?」と。 「そうだ。もし、ユウが一度『無から生じたワクワクとシンクロニシティで、無条件、無償、無限の幸せ』を経験すれば、世の中の法則が分かるようになるだろう。 簡単に言えば、世の中の法則は一 […]