花子の不倫(2)コントロールできない2つの感情

浜松市の 不倫,浮気,恋愛 相談 心理カウンセリング コリトル(カウンセラー のぶさん) 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《 前回の内容 》
(夫と2人の子どもを持つ母親)
花子は、スーパーでパートをしている。
そこで、7つ年下の太郎に出会う。
太郎は、前職で挫折を味わい、自信を失っていた。
花子は、そんな太郎を、持ち前の明るさで元気づけた。
閉ざされていた太郎のココロは、少しずつ開き始めていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

たわいない会話

 

或る日の朝、スーパーに出勤した花子は、たまたま廊下で太郎に出会う。

「おはようございます!」と花子。

いつものごとく俯き(うつむき)加減の太郎は、「ざっす」と、小さな、か細い声で応える。

花子は、太郎が、少しココロを開いてくれていることを感じていたので、その日は、思い切って、たわいない会話を試みた。

「太郎くん、朝ごはん食べた?」と。

太郎は、突然の質問にビックリした。

が、とりあえず、面倒くさそうな素振りを見せながら、「テキトーっすよ」と応える。

「テキトーって、たとえば、何を食べたのよ?」花子が、さらに勇気を出してツッコミを入れる。

「カップラーメンとかっす」と、相変わらず、面倒くさそうに太郎が応える。

「やっぱり〜。そうだと思ったぁ〜。」と花子は、できるだけ明るい声でリアクションしながら、「野菜は?ちゃんと食べてるの?」と続ける。

太郎は「テキトーっすよ」と、また、面倒くさそうに応えるので、「じゃあ、今度うちで、おかずを作り過ぎた時は、持ってきてあげるね。」と言って、スマイル0円の笑顔を、太郎にサービスして、その場を去る。

 

花子の友情

 

 

数日後、花子は、わざと夕食のシチューを多めに作った。

そして、余ったシチューをタッパに入れて冷凍し、太郎に渡す。

「昨日のシチュー、余っちゃったから、よかったら食べて」

太郎は、恥ずかしかったが、断る理由もなかったので、「ども」とだけ、お礼の言葉を言って受け取る。

その後も、何度か、花子は、漬物、野菜炒め、ギョウザなど、少し多めに料理をしては、太郎に差し入れした。

その頃には、太郎も、ちゃんと、「ありがとうございます」「ごちそうさまでした」「ギョウザ、うまかったです」と、まともな挨拶ができるようになっていた。

 

コントロールできない感情

 

まだ、その時は、2人に恋愛感情は無かった。

花子が太郎を元気づけたのは、何かの見返りが欲しかったからではなく、単純に、花子の性格が、元気の無い人を見ると、励ましたくなるからだった。

なので、2人の関係は、あくまでも友情でしかなかったが、あることがきっかけで、花子のココロに、コントロールできない2つの感情、つまり、恋愛感情と嫉妬心が、芽生えるようになった。

 

また次回に続けますね。

よかったら、引き続きお付き合いくださいませ。