正当な不満、不公正な不満

夫婦の不満

夫婦間の不満には、正当な不満と不公正な不満がある

男と女は正反対?

男性(夫)と女性(妻)とでは、物のとらえ方や考え方が正反対になったりしますので、

パートナーに不満が出てしまうことは、日常茶飯事のことなのかもしれません。

( ↓ 「男と女って、なんでこうも合わないんだろうね?」という Beatles の歌です)

The Beatles - Hello, Goodbye

 

不満には2種類ある?

しかし、不満と言っても、2種類の不満があるのではないかと思っております。

それは、

正当な不満」と「不公正な不満」です。

 

つまり、

心に生じた不満が「正当」であれば、夫婦関係もそれほど悪くならず、雨が降り地が固まり、信頼関係が育まれるけれど、

心に生じた不満が「不公正」な場合は、悪循環のループにはまって、夫婦関係が泥沼化してしまいかねないということです。

パートナーへの不満

 

正当な不満とは?

では、具体的に

どのような不満が「正当な不満」なのでしょうか?

それは「夫婦間の1対1の話し合いが前提になっている不満」ではないかと思っております。

つまり、2人だけの約束をパートナーが破ってしまった場合など、

「2人で話し合った内容に矛盾が生じた」時や、

その結果「信頼関係が揺るいでしまった」場合です。

 

その時は、改めて、よく話し合い、

相手の意思や気持ちを確かめ合い、どこで誤解が生じてしまったのかを確認することで和解できますし、

そうすることで、夫婦の信頼関係はより深まります。

なので、正当な不満を持ち、その不満をパートナーにぶつけることは、夫婦の信頼関係を深めることだとも思います。

(「話し合い」ですので、「旦那はこうあるべき」「妻は○○でなければならない」という価値観の押し付けにならないようにしなければならないのですが…。)

話し合い夫婦

 

不公正な不満

一方、不公正な不満というのは、

「あそこの旦那さんはあんなに優しいのに、なんで私の旦那は優しくないの?」

「あそこのご主人さんは家事を手伝ってくれるのに、なんで私の主人は手伝ってくれないの?」

など、

自分のパートナーと他者とを比較して生じる不満です。

そのような不満は、パートナーを苦しめてしまいますし、夫婦関係も悪化の一途を辿ってしまいがちです。

 

なぜなら、

もっと優しい人を探そうとすれば、必ず、見つかりますし、

もっと家事をよく手伝ってくれる人を探そうと思えば、必ず、見つかりますので、

それを言われたパートナーは、プライドが傷つけられ、自信を無くしてしまうからです。

 

そうすると、言われたほうは、

「どうせ、私は○○ですよ」「どうせ、ボクは○○ですよ」という

卑屈な自己否定的な気持ちを持つことになります。

 

そして、パートナーが「不公正な不満」を持っている限り、その卑屈な自己否定的な気持ちが解消されることはないので、

パートナーの心に、自分を卑下する憂鬱な気持ちを永続的・潜在的に抱かせてしまうことになり、ややもすると、鬱やパニックなどの精神疾患に追いこんでしまうことにもなりかもしれません。

夫婦の不満

 

話し合いのない不満には気を付けて

なので、夫婦関係においては「話し合い」のない不満に気を付けて

自分の中に生じたパートナーへの不満が「正当な不満」なのか、「不公正な不満」なのかを見極めて、

「正当な不満」は我慢せずにぶつけ合って、相手の気持ちを確かめ、誤解を解いて、

夫婦の信頼関係を深めていただけたらと思っております。

夫婦の信頼回復