心の傷は、愛されることによっては癒やされません。

異常性愛

愛されると心の傷が癒やされる?

きっと、「傷ついた心は、愛されることで癒やされる」と思っているかたが多いと思いますし、

多くのカウンセラーさんも、そのような考えを持っていらっしゃるのかもしれません。

つまり、過去にマイナスな影響を受けて、心に溝ができてしまったのだから、

プラスの影響を与えれば、溝が埋まるし、心の傷も癒えるという論理(?)です。

慰められ、励まされ、認められれば

もちろん、過去に「あなたはダメな子ね!」と否定された人が、

そんなことはないわよ!

あなたにも素晴らしいところがいっぱいあるじゃない!

と慰められ、励まされ、認められれば、

イヤな気持ちはしないと思いますし、

「自分はダメだ」という心の傷も癒えると思います。

なので、十把一絡げ(じっぱひとからげ)に、

「愛されても心の傷は癒えません」というつもりはないのですが…。

愛されれば癒される

本質的な癒やしにはならない?

しかし「愛されることで心の傷が癒える」は、

本質的な心の癒やしにならないような気がしております。

なんだか、冷たくて残酷で非人間的なことを書いているのかもしれないのですが…。

それでも、なぜ、

「愛されることでは心の傷は癒えない」と書かせていただくのかというと、

「愛されることで心の傷が癒える」という思い込みや固定観念、潜在意識があることが、

結果的に、不幸をもたらしているように感じるからです。

「愛されれば癒やされる」が不幸をもたらす?

つまり、

「愛されることで心の傷が癒える」という思い込みや観念が、

過分な愛情を求めてしまう原因になっているように思えるからです。

すると、望む要求・求める愛情が大きくなってしまうので、

余計に心が満たされなくなり、より強い愛の刺激を求めてしまう

異常性愛

過分な愛情を求めた結果

その結果が、不倫・浮気という特殊な恋愛や、同性愛などの特殊な性愛など、

強い刺激の愛に惹かれてしまうのではないかと思うからです。

その他、過食やアルコールなどの依存症状についても、

強い刺激で心を満たそうとしているという意味では、

似ているところがあるのではないかと…

アルコール依存

一時的な癒やし?

つまり、

愛されれば「一時的には」癒えるけれど、それは持続可能なものではなく、

抗うつ薬や精神安定剤のように、一時的、その場しのぎ的なものでしかない。

そして、愛されることで心の傷を癒やそうとし続けてしまうと、

刺激の強い恋愛や、その他、刺激の強いものに心が奪われて、結果的に不幸を招いてしまうのではないかと、

感じさせられております。

人は愛することで心が癒える

そして、人は、本質的には、愛されることで心が癒えるのではなく、

人を愛することで心が癒えるのではないかと…。

次回は、そんなお話をさせていただきたく思っておりますので、

よろしかったら、また、お付き合いくださいね。

本日も、最後までお読みくださり、本当にありがとうございました。