インナーチャイルドが癒やされていないから?
時折、ご相談者様から、
「私が、ストレスを抱えてしまうのは、
インナーチャイルドが癒やされていないからでしょうか?」
というご質問を受けます。
インナーチャイルドとは?
インナーチャイルドは、
アダルトチルドレンや、トラウマなどとよく似た概念で、
あなたの心の奥深くに、
愛されなくて、傷ついた子どもがいる。
あるいは、親を許せていない子ども、
もしくは、誰かを憎んでいる子どもがいる。
つまり、あなたの潜在意識が、
愛されなかった、傷ついたと思っているから、
感情をコントロールできなくなったり、
無意識に、誰かを傷つけてしまったりする。
なので、そんなインナーチャイルドを癒すことで、
感情の問題や人間関係の問題が解決される。
という、考えに従って、
ヒーリングやセラピーなどのインナーチャイルド療法が行われたところ、効果が出たため、
インナーチャイルドと言う言葉が脚光を浴びるようになったことと思っております。
過去の内なる子供(本当の自分)
ただ、原語的に表現すると、
「 インナーチャイルド = 過去の内なる子供 」なので、
インナーチャイルドとは、
心が傷ついたり、人を嫌いになったりする前の自分。
つまり、純粋な心を持った自分とか、本当の自分。
と表現するほうがより正確かもしれません。
優しくしてもらえれば…。愛されれば…。
なので、
優しくされれば、インナーチャイルドが癒されるとか、
愛されればされれば、インナーチャイルドが癒されるとか、
心地よい時間を過ごせば、インナーチャイルドが癒される、
などの考え方は、少し、違うのではないかと…。
心身の休養は必要
もちろん、傷ついた心や身体を癒すことは必要ですし、
そのために十分な休養を心身に与えること、必須です。
なので、十分に優しくしてもらい、
十分に愛され、
十分に気持ちの良い時間を過ごすことは必要です。
それで、インナーチャイルドが癒されるの?
しかし、「それで、インナーチャイルドが癒されるのか?」というと、
そうではなくて、
純粋な心を持った自分、本当の自分、自分らしい自分で、
生きることができるようになったときに、
本当の意味でインナーチャイルドが癒やされる。
と個人的には考えております。
例えば、
愛されない、ツラい経験をした自分だからこそ、他の人では助けてあげられない人をも助けてあげられた。
とか、
愛されない、ツラい経験をした自分だけれど、人を好きになり、人のために何かしようとして、実際、人様に喜んでいただけた時に、心が満たされた。
などの経験を、
実際に体験したときに、インナーチャイルドが癒やされると…。
自分を認められること。自分を好きになること。
もう少し、別の表現をするなら、
人様から、優しくされて、愛されているだけでは、
自分を肯定したり、自分を認められたり、自分を好きになれたりすることが難しい。
けれど、
人の役に立つことができたり、人を愛することができると、
自分を肯定できるし、自分を認められるし、自分を好きになれる。
そうしたときに、本当の意味でのインナーチャイルドがの癒やしが起こることと思っております。
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