不倫を解決するには「好き」な気持ちを大切にしなければならない
「ハラハラ」「ドキドキ」「わくわく」
不倫という出来事の背景には、「心が満たされていない」という深い原因があるのかもしれません。
単に道徳や倫理の問題として片づけてしまうと、なぜ人がそこに引き寄せられてしまうのか、本質が見えなくなってしまいます。
人は、生きている中で「ハラハラ」「ドキドキ」「わくわく」といった感情を求めています。
そうした感情が、日常の中で得られなくなると、心が乾いてしまう。
「秘密」「不安」「スリル」
そして、目の前にそれを満たしてくれるような刺激が現れると、理屈ではなく心が動いてしまう。
人間とは、本来そういうふうにできているのかもしれません。
考えてみれば、世の中で多くの人が夢中になるもの
――映画、ドラマ、小説、スポーツ、ゲーム――
そのほとんどが「心を揺さぶるもの」です。
私たちは、平穏で安全な日常を求めながらも、同時にそこに物足りなさを感じ、刺激を求めてしまう生き物です。
不倫もまた、その一つのかたち。
誰にも言えない秘密、会えるかどうかわからない不安、バレたらどうしようというスリル。
そういった感情が、「生きている実感」を与えてくれると錯覚してしまうのです。
心の空白を埋めてくれるモノ
けれど、心が求めているのは、決して「不倫」そのものではありません。
もっと正確に言えば、心が揺さぶられる「ハラハラ」「ドキドキ」「ワクワク」が欲しいのです。
では、その「揺さぶられる瞬間」は、不倫以外のものでも得られるのではないか?
たとえば、夢中になれる趣味でも、人との真摯な関わりでも、自分を表現できる活動でも…
「好きなこと」に出会えたなら、それが心の空白を埋めてくれるのではないか。
自分は何に心がときめく?
自分は何が好きなの?
何にわくわくするの?
どんなことに心がときめくの?
そういった「自分の好きな気持ち」に素直に向き合うことが、心を満たす第一歩です。
好きなことを大切にする。
自分を知り、正直に生きる。
それが、心の奥にある孤独や乾きに静かに灯りをともしてくれます。
そして、いつしか不倫という迷路から、自分の足で抜け出していることに気づくのです。
人は、好きなことに正直であればあるほど、人生はやさしく、穏やかになります。