不倫 浮気 精神疾患 精神病 セックスレス 夫婦 問題 カウンセラー 相談
本人のチカラではどうにもならない
不倫のご相談をお聞きしていて、よく思いますことは、
「本人の力では、どうすることもできない」ということです。
不倫に陥ってしまうと、自分の意志や考えとは無関係に、相手を求めてしまう。
つまり、アルコールや麻薬(の禁断症状)のように、
自分のチカラで自分の心をコントロールできなくなってしまう。
なので、不倫が精神疾患を誘因してしまうことは稀(まれ)なケースではないのだろうなと…。
好きな人の心を引き裂けますか?
前回、「好き!愛してる!」は、普通、人をシアワセにします。
しかし、不倫の場合は「好き!愛してる!」が人をシアワセにしない。
だから、不倫は恐ろしい魔物なのかもしれません、などと書かせていただいたのですが、
不倫は、(愛する?)相手の気持ちを引き裂かないと、それをやめることができません ので、
そこから抜け出すことが本当に難しいのだと思います。
やはり、自分のことを「好き!」と言ってくれる人の心は、引き裂きたくありませんし、
(浮気ではなく?)本気で好きになったからこそ、そのような関係になってしまったのですから…。
気持ちが落ち着かない
そんな気持ちが落ち着かなくなる理由としましては、
①「やってはいけないことをやっている」罪悪感、
②「バレないようにしなきゃ」という緊張感、
③「バレたらどうしよう?」という不安、
④「これからどうしたら良いんだろう?」という心配、
などが挙げられると思うのですが、
不倫関係が続いていると、気持ちが落ち着かなくなり、
慢性的な不安が続いてしまう。
また、ウソをつかなければならないケースが増えるので、
神経がすり減り、気力も失われてしまいがち…。
そうして「平和な気持ちでゆったり休む」ということができなくなると、
躁鬱(そううつ)病の、躁(そう)状態が続いてしまい、
夜の睡眠も浅く、エネルギーを消耗し続けることになってしまいます。
と同時に、
それは「精神の燃え尽き」を誘因しますので、うつ病の原因にもなるのではないかと…。
不倫してしまうのは精神疾患だから?
もちろん、
セックス依存症、自己愛性パーソナリティ障害、過去のトラウマ(PTSD)など、
精神疾患が不倫の原因となっていることも多々ありますので、
精神科や心療内科に行き、「精神疾患(精神病)」として、
精神安定剤や睡眠導入剤などを処方していただくことで解決する、
という考え方もありだと思います。
しかし、お薬による一時的な対処療法に頼りきってしまって、
不倫そのものを先延ばしにしてしまいますと、
お薬の量が増えたり、より強いお薬が処方され、
ご相談者さまご自身の基礎体力・自己免疫力が消耗されて、
より解決が難しくなる恐れもあります。
また、抗うつ薬などの精神薬が、女性ホルモンを活性化させ、恋愛感情や性的衝動をより亢進させてしまう場合もあるので、
お薬による治療には、気をつけなければならないのではないかと思っております。
カラダも病んでしまう
そんな風に、「不倫は、心のバランスも体のバランスも壊してしまう」恐れがあるのですが、
「不倫したら、必ず精神疾患になる」訳でもありませんし、
「不倫をすることで精神状態が保てている」というかたも少なからずいらっしゃいますので、
不倫のすべてを否定するつもりもないのですが…。
不倫というものがなかったなら?
でも、不倫したことによる罪悪感や、夫婦の信頼関係が崩れてしまった苦痛を抱えて、
ご相談に来られるかたのお話をお聞きしていると、
「不倫というものがなかったなら、こんなにツラく苦しい気持ちを味わわずに済まれたのでは…」と、
不倫という恐ろしい「魔物」を呪いたくなってしまいます。