ヨガの効果
ただのラジオ体操のような、アシュタンガヨガなのですが、その効果は絶大です。
ここでは、ヨガの効果について、「ヨガマーラ(パタビ・ジョイス著、ケン・ハラクマ監修)」の内容を紹介しながら、簡単にご説明したいと思います。
ヨガの効果(1)
健康への効果アシュタンガヨガのそれぞれのアーサナ(ポーズ)は、体の柔軟性を向上させ、頭痛、肩コリ、腰痛の改善を助けます。
しかし、ヨガアーサナの健康面への効果は、それだけにとどまりません。
例えば、(上の写真)パスチモッタナアサナについて、ヨガマーラでは、「このアサナを練習することで、腹部の脂肪が分解されて腹部周辺がほっそりします。
さらにジャタラ・アグニ(空腹の火)を増加させ、食物の消化を助け、消化器官を強化します。
また、食欲不振と消化の火の不調からくる手や脚の弱さ、肝臓の異常から起こる怠惰やめまい、腹部のガスの問題を改善します。」と説明されています。
また、(上の写真)アルダ・バッダ・パドモッタナアサナについては、「このアサナは、直腸、食堂、肝臓を浄化します。また、腹部でガスが発生するのを防ぎ、下痢を予防し、不適切な食物によるガスの発生を抑制します。
もし、ガスが発生しても、このアサナをすれば解消します。
このアサナは、妊娠4ヶ月を過ぎた妊婦を除き、あらゆる年齢の女性を含め、誰でも練習することができます。」と、書かれています。
ヨガの効果(2)
精神への効果さらに、ヨガには、精神的な問題を解決する力をも、持ち合わせているようです。
※ 瞑想入門(綿本彰著)より
ヨガを続けると、まず、骨盤周辺の柔軟性が増してきます。
骨盤周辺が柔軟になると、精神が落ち着き、心の安定感が増してきます。
次に、下腹部の柔軟性が増します。
下腹部が柔軟になると、やる気が沸いてくるようになります。
次に、背筋がまっすぐに伸びてきます。
背筋がまっすぐに伸びると、自信を持って、目的に真っ直ぐ進もうとする力が沸いてきます。
次に、胸や肺の柔軟性が増します。
胸や肺の柔軟性が増すと、ハートをオープンにできるようになり、他人を許したり受け容れたりすることができるようになります。
つまり、ヨガを続けて、体が柔軟になるということは、肉体的な健康をもたらすだけでなく、精神的な健康をも、もたらすということです。
このことについて、ヨガマーラは、以下のように記述しています。
「精神の病に効く薬はないと言われますが、シュルーティスは、スリヤナマスカラ(太陽礼拝のポーズ)を通して精神病でさえ治すことができると言っています。私たちの先祖は、マントラをきちんと研究し、意味を理解し、実行しました。その結果、健康で、強靭で、知性にあふれて長生きし、病や死や貧困に屈することなく、悟りを開き、至福に浸り、永遠の喜びを得たのです。ですから、経典の方法に従ってスリヤ・ナマスカラを実践すれば、ハンセン病やてんかん、黄疸といったもっとも恐ろしい病気でさえ治ることでしょう。この点については、誰も疑いや不信を抱く必要はありません。たった今名前を挙げたような恐ろしい病気が打ち負かされることに疑問の余地はないのです。ハンセン病などの病気で何年もの間治療を続けても治らない人々が、スリヤ・ナマスカラ、ヨガのポーズ、プラナヤマなどを5、6ヶ月練習して病から救われました。これは私自身が経験したことです。」